年表から追う都市づくり
本ページでは、第1編で設定している7つの時代区分に基づき、東京の都市づくりに関わる出来事を年表として取りまとめている。また、年表に整理した出来事の中で、特にエポック的な出来事については、その概要を解説している。
年表の整理や表記方法は以下に示すとおりである。
国による法律の制定など、東京や首都圏だけでなく、全国の都市づくりに関わるような出来事や、都市づくりにも関わるような世の中の動きについては<>で囲う形で表記している。
アンダーラインがついている出来事をクリックすると、年表の右側に概要の解説が表示される。
前史1868〜1918年(慶応4〜大正7年)
詳しく見る帝都の顔づくりと市区改正設計
明治政府の威信をかけた西欧的な都市づくりが芽生える。銀座の不燃化、鉄道の導入と東京駅の設置、鉄道・路面電車の整備、上下水道の整備などが行われた。
Ⅰ期1919〜1945年(大正8〜昭和20年)
詳しく見る「都市計画」制度の確立と震災復興そして戦時下の時代
都市計画法(旧法)が制定。関東大震災からの復興を経て現代の東京の基礎となる計画・事業が展開される。しかし、期の後半は徐々に戦時色の濃い時代となる。
Ⅱ期1945〜1955年(昭和20〜30年)
詳しく見る戦後の復興都市づくりの時代
戦災により再び灰塵と化した東京を都市づくりの千載一遇のチャンスと捉え、首都圏を視野においた東京の復興が目標とされた。
Ⅲ期1956〜1965年(昭和31〜40年)
詳しく見る高度経済成長と大東京を見据えた都市づくりの時代
オリンピック開催をはずみに、国の法制(首都圏整備法など)と機を合わせ、将来を見据えたインフラ計画の策定、見直し、都市改造事業が推進される。
Ⅳ期1966〜1980年(昭和41〜55年)
詳しく見る巨大都市東京の深刻化する都市問題への対応の時代
戦後の高度経済成長の歪みが顕在化し、過密、公害・環境、防災等に対応した都市づくりの時代。オリンピックの反動もあり財政状況は深刻化し、基盤整備が遅滞した。
Ⅴ期1981〜1999年(昭和56〜平成11年)
詳しく見る一極集中から多心型構造への再編の時代
多核多心型の都市構造の考え方のもと、副都心、多摩の心に受け皿をつくる都市づくりが展開される。
Ⅵ期2000年〜(平成12年〜)
詳しく見る環状メガロポリス構造と国際競争力強化の時代
アジア都市の台頭もあり、国際的な都市間競争が激化。首都移転論に対抗する環状メガロポリス構造のもと、民間活力の活用による都市再生が積極的に行われる。